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男らしい話 消えた~7

だから、この話、こんなにひっぱりたくなかったのよ。

でも、食べ物の話は限りなく細部に潜り込み、拡散して世界とつながり、毛細血管のようにあなたとわたしに張り巡らされる。
まとわりつくこと蜘蛛の糸の如し。
如くと孤独は似ている。



つまり、おいしいかつカレーを食べたかったけど、店が閉店していたって話でしょ?


……と、「つまり」、「結局」、「要する」に、と表現を効率化すれば、どんどん簡単になってしまう。

「食べた。腹いっぱい。カロリーと栄養とれた。おしまい」

でいい。

もっと簡略化したら、

「食った。うまかった」

で、いい。
もっと簡略化すれば

「喰った(ゲップ)」

これが最も男らしい。

食は語れば語るほど男らしくなくなるのである。

プルーストの大長編『失われたときを求めて』は読んだことはないし、これからも読むことはないと思うが、紅茶とマドレーヌに始まるというではないか。
紅茶とマドレーヌであれば、かつカレーだって遜色あるまい。

あなたはどっちを選ぶ? 「紅茶とマドレーヌ」と「かつカレー」だったら?

男らしいというのは、つまり、戦争に行くとか、ハードな仕事に行くとかいうことであろう。
他のことは些事である、というのが男らしさである。

そういう男らしさというのは、一見正面から見ると強そうだけれども、横からみると、意外に女々しくもろもろだったりする。
男らしさの奥底には女らしさがあるし、女らしさの奥には男らしさがあって、なかなかつかみにくい。

日本はもうすぐ戦争を始めるような気もするので、いつまで男らしくないことを書いていられるかわからない。

というわけで、僕は今のうちに失われたかつカレーについて、最後まで書いておこうと思うのだった。





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かつカレー | コメント(2) | トラックバック(0) | 2010/12/16 16:25
コメント
No title
素敵なブログですね

また遊びに来ます
No title
ありがとう♪

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